私は今フォーダム大学ロースクールのLL.M.プログラムに参加しています。
アメリカのロースクールにはJ.D.とLL.M.という二つのプログラムがあり、前者は法律を勉強したことのない学生向けの3年間のプログラム(基本的にアメリカ人の学生向け)、後者は外国で既に法律の学位を取得している学生向けの10ヶ月のプログラムです。
プログラムは二つありますが、授業は基本的にJ.D.もLL.M.も一緒に受けます。なので、数十人のアメリカ人のクラスに外国人が自分だけということもままあります。アメリカ人の学生は、内容はともかく、よく発言します。教授が説明している途中でも手を挙げて質問しますし、教授が質問をした時には皆手をあげ答えようとします。最初はかなり面食らい、ネイティブではない自分が同じようにするのは難しいと感じました。ただ、アメリカのロースクールでは授業への貢献度も成績に反映されますし、郷に入っては郷に従えということで、私も一回の授業で少なくとも一回は発言するようにしています。未だに少し緊張しますが、発言し教授と議論することで自分の理解が深まったり、発言することでクラスメイトに認知され友達ができるという効果を感じています。知識の伝達という意味では日本のような講義形式の授業に軍配が上がりますが、自分の意見の述べ方、議論の仕方を訓練できるアメリカ式の授業もよいものです。